過去の活動


2002年10月05日(土)
OFF ROAD EXPRESS誌主催EVジムニー試乗会


「ZEVEX南極」総責任者の鈴木が連載を書いている「OFF ROAD EXPRESS」誌主催のEVジムニー試乗会が伊豆大仁に有るモビリティーパークで行われた。

試乗会自体は南極の計画を主なテーマとしたものではなかったが、参加者の関心が高いことも有って、試乗会終了後に引き続き行う予定で持って行っていた風車を組み上げて、南極で行うのと同じ様に「SJ2001」号に取り付け、皆の前に披露した。

参加者には、EVは乗るのどろこか見るのも初めて!という人も居たが、4WDと風車という一見異質な組み合わせが、意外な程"しっくり"来ることに感心する声も聞かれた。

夕方からは場所を近くの山の上に移して、懸案の風力発電からの充電実験を行った。
山頂に到着したのが丁度「夕凪」の時間帯だったこともあって、この日の風は前回の富士山麓テストの時よりも弱かった。

それでも夕日が西の空に沈んで暗くなって来るにしたがって微風が絶え間なく吹き始めた。

この日のテスト課題は、前回の教訓を生かして風車とバッテリーの電位差を大きく取った状態での充電効率の確認を行うことだった。

まず、SOC値40%程度のオプティマRT925Sを3個持ち出し、それを直列接続して36Vとする(実測は39V程ある)。
これをコントローラーのバッテリー端子に繋いで、もう一方の風車用端子の取り付けにかかる。

...と、ここで重大な事実が発覚した。
コントローラーの主電源がONになっていることを示すダイオードが点いていないのである。
バッテリー3個では48V仕様にセッティングされたコントローラーの起動電圧に足らない...のだろうと推測できたが、故障の可能性も皆無では無いので、ターミナルを付け替えて通常の「SJ2001」号の充電端子(48V)と連結してみた。
結果は予想通りでダイオードはちゃんと点いている。
とりあえず現状のままバッテリー3個に充電するのは不可能だと、呆気なく分かってしまった。

続いて行ったのは、コントローラーを介さず直接風車でバッテリーを充電する実験。
風車自体は24V仕様なので、カットイン風速近くの微風でも羽根が廻ってさえ居ればゼファーは14〜15Vの電圧を出して来る。
実験の目的は、この電圧特性を利用して、風が弱い時でも最大限に電気を拾えるノウハウを習得しておこうという訳だ。

そして、こちらの実験の方は結果もマズマズ。
徐々に積算電流計の数値が増えて行くのを見るのは、どーってこと無いことのようだが、体験すると不思議と嬉しくなるものだ。


夕日に佇むEVジムニー「SJ2001」号と風力発電機「ゼファー・Z-500」




モビリティーパークで行われた試乗会の最後に、風車をEVジムニーに取り付けてデモンストレーションをした。


1個目の実験はバッテリー3個への充電。
地面に置かれたオプティマと風車がコントローラーを介して繋がれている。


36Vではコントローラーの起動電圧に届かないことが判明したので、通常のEVジムニーの端子に繋ぎ変えて基礎データ収集を行う。
机の上に置かれたのが風力発電機のコントローラーだ。


風車は単管を利用して約3.5mの高さに上げる。
「オフロードサービスタニグチ」さんのロールケージは単管と同じ直径なので、建築用のジョイントを使えば簡単に単管と結べるので非常にありがたい。



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