過去の活動

2004年06月20日(日)
ARK-1(間宮海峡アタック号)シェイクダウン


いよいよシェイクダウン日を迎えたARK-1。
この日は、東京からも薄井さんのエスティマに同乗して、斎藤さんと棚橋さんも遠路遥遥やって来て頂いた。
関西勢の参加者は、松尾さんが久々の来場となった他、上坂、藤田、森嶋、大東、鈴木の6名。
総勢9名で久々に賑やかな作業となった。
やはり大勢でワイワイ言いながら進める作業は楽しい。
EVとは関係無いが、こんな活動を続けられるモチベーションの源かもしれないと感じる。

事前準備が効を奏して、作業は着々と進む。昼過ぎに関東勢が到着してからは、一気に核心部分の作業が進み、モーターが載り、配線が結ばれ、いよいよバッテリーが搭載される。
途中足らないパーツの買出し等にも走ったが、遅い夏の夕暮れが迫った6時過ぎ、ARK-1は無事「動く状態」となり、民地内ではあったが、ちゃんとテスト走行もこなして、皆で完成を喜んだ。

これで残すは、車検向けの保安部品等の整備と改造申請書類の作成だけとなった。


マイナス40度の寒さ対策も考慮して、ARK-1のモーターはアルマイトの上下カバーで完全に覆われる(左)。
軽量化の為12V系バッテリーレスでの設計にしたので、補機類電源はDC-DCコンバーターから送られる(右)。


貨物車の要件を満たす為、バッテリーケースの上面を平面とし規定の面積を確保する。


緊急時に電気を遮断するコンタクター。
ガン!と叩くと回路が遮断される。
ソレノイドで駆動するタイプも有るが、今回は安定性を優先して手動だ。


クラッチ取り付けの前にフライホイールを磨く。
「磨き魔」の丸山君が欠席で残念だった。
マイクロメーターで見ると若干振っているが、まあ許容範囲だ。


モーター&クラッチASSY。
極地での整備性も考慮して、今回はASSYを前方へずらせば全体が容易に取り外せる設計になっている。
「SJ2001」号での経験がこんな所にも生きているわけだ。


モーターを載せて(右)、配線を組む(左)特殊ルートから手配したアンバー色のコルゲートチューブが玄人っぽい。


バッテリーケースの底には井桁状に升目が作られていて、バッテリーの固定はかなりがっちりしている。


バッテリーの配線を繋いで行くと、徐々に電圧が危険な領域に入って来る。
最後に72Vバンク同士を繋げる目印の配線を繋いで完了。


とりあえずモーターを空回しして雰囲気を見る。
4年前のSJ2001号のシェイクダウンの時は、この瞬間に火を吹いたことが頭をよぎる。


モーターの駆動を確認して、1mだけ動いてみる。


試走のTOPバッターは、お世話になった上坂ファミリーに乗ってもらうこととした。
この子達が大人になる頃には、モーター駆動車はゴク普通の自動車になっていることだろう。
この日の経験と、やたら楽しそうにはしゃいでいたオッサン達の事を忘れずに居てもらえれば嬉しい。



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