過去の活動

2004年09月20日(月)
電気自動車用・大型リチウムイオンバッテリー到着


たいした広報もせず、シコシコ活動を続けて来たZEVEXだが、ちゃんと見ていて下さる方は居るもので、リチウムイオン二次電池の先端メーカーENAX様のご協力を頂いて、いよいよZEVEXのEVも、「鉛ー酸」の水準から、リチウムイオンバッテリーの水準に入ることになった。

先日NHKスペシャルで、慶応大学の清水先生がエリーカで時速400kmに挑戦するドキュメンタリーをやっていたが、その番組の影響か、「リチュウムイオン」という言葉を最近よく耳にする。
小型で軽量。
金属リチュウム電池とは異なり、リチウムは層間化合物の間にイオンの形で存在する、所謂「ロッキング・チェアー」型のバッテリー故に安全性も高く、リチウムイオンバッテリーは、まさに我々が南極大陸を狙う為のコアアイテムのひとつと考えて来た。

ZEVEXはいよいよそれを現実に手に入れたのだ。

ともかくも、まずは間宮海峡横断のチャレンジはこのENAX製の大型リチウムイオンで臨む。
「鉛ー酸」のオプティマと比較すると100kg以上の軽量化になる。
軽量化されるということは電費も向上するということで期待も膨らむ。
市井のEVマニア・四駆マニアに過ぎない我々には、少々分が過ぎたエネルギーバッファだが、これをきちんと使いこなせれば大きく先が開けるのもまた事実。
全力で事に当たるつもりだ。


送られて来たリチウムイオンを嬉しそうに取り出す上坂さん。
趣味のラジコンで、ポリマー系のリチュウムイオン(ゲルSPEか?)を使っているだけに、妙に嬉しそうだ。


厳重な梱包を解くと、モジュールが姿を現す。
セル毎に電圧をモニターする端子が上部に着いている。


モジュールを軽々と持ち上げる藤田さん。
実走行モードでの重量エネルギー密度は、これでオプティマの約4倍だ。


間宮海峡横断の時は、こんな感じで電子パーツとバッテリーを集めて、断熱ケースに入れてシートヒーターで加温する。
シートヒーターに廻す電力量の按分が、頭の痛い問題ではある。


こちらは鉛ー酸バッテリーの雄「オプティマ」。
長年に渡って蓄積されて来た膨大なデータを背景に製造されており、また高価なコントロール機器を持たない我々が使うならば、本来このオプティマが分相応なのだろう。



TOP