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2004年10月21日(木)
EV用大型リチュウムイオン充電テスト(その1)


いよいよリチウムイオンバッテリーの充電実験を開始することになった。
小型の物を使用した原付クラスの小型モーター駆動車は有るが、クロカンレベルでオフロードを走れる4WD-EVで、リチュウムイオンを搭載したマシンは、ほぼ間違い無く世界でこれ1台だ。
自動車のエコロジーを考えれば、リチウムイオンを搭載したEV(電気自動車)は、一番実用に近くて、次世代モータリゼーションの中核になるはず...いや、成らなければならないハズだ。
地球温暖化を真剣に阻止する決意が有るならば。

セル電圧の厳密な管理が必須となるリチュウムイオンの充電に、この日はENAXのスタッフも御足労頂き、制御に関する細かいノウハウを素人の我々にも分かり易く教えて頂いた。
限りの有る予算の中で最低限の機材だけは揃えたが、正直一抹の不安は拭えない。
鉛ー酸での豊富な経験と、分をわきまえたマージンの確保で、何とか間宮海峡横断が可能な電力量だけは確保したいものだ。

結局この日は様子見...という事情も有って、小手調べ程度に充電をしてテストを終了。
滑り出しの感触はマズマズだった。


マイナス30度を下回る厳冬期の間宮海峡では、バッテリー自体の保温が冒険の成否を分ける一つの鍵になる。 自身の電力量の一部を使って、雰囲気温度を保ちつつ横断に挑戦する訳だが、駆動用に振り向ける電力量とのバランスが問題になる。 そんな間宮海峡電気自動車横断の戦略についてENAXのスタッフに解説する、ZEVEX代表の鈴木。


大型リチュウムイオンのバッテリーや、モーターコントローラー等の電子機器は、サハリンツーリングのメンバーでもある、谷カメラマンから御提供頂いた、大型のクーラーボックスに収納する。
加温より断熱が勝負となると考えている為、このクーラーボックス自体を更に断熱ケースで保護する。


加温の作戦について解説する鈴木。
四角い器具はペルチェ素子を組み込んだ加温実験器具だ。
結局諸々考えて、このアイデアは没になった。



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