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2004年10月27日(水)
EV用大型リチュウムイオン充電テスト(その2)


「鉛ー酸の3倍の性能」と良く言われるリチウムイオン二次電池だが、EVを実際に使っている人間の立場から発言すれば、電気自動車の実走行条件下ではリチュウムイオンの性能は鉛ー酸二次電池の約4倍だ!!と感じている。
300kgの重さが有る、1号機「SJ2001」号のバッテリーをリチウムイオンに乗せ代えたら75kgになるということだ。

もちろん、どんな事でも「良い事ずくめ」なんてことは無くて、二次電池としての性能は極めて高いリチウムイオンだが、充放電の管理がとてもシビアで、特に多セルをモジュール化して使用する電気自動車用等の場合には、その傾向が顕著にならざるを得ない。

基本的には充電には定電圧・定電流仕様の充電器を使い、セル毎に電圧を常時モニターしながら行う。
失敗しても怪我をする様な危険性はまず無いが、高額なバッテリーなので、プロジェクトの財政に致命傷を与える可能性は有る。

ここでは数度に渡って行われた充電テストの、とある1日の様子を公開しよう。


モジュールの上に乗っているのは積算充電量と電流を読むテスターだが、セル電圧の監視と記録には、別の装置を専用目的で購入した。(左)
...とは言うものの、そこは貧乏なZEVEX。
秋葉原で購入した格安品のテスターも活躍する。(右)


データロガー等で記録し切れない現場で有った出来事等を記録する為、定点撮影のビデオも撮影した。
これがなかなか重要なデータになる。


刻々と変化するセルの状態に注目するアイアン・バール鈴木。
「人間力」の重要性を骨身に染みている者として、計器のディスプレイには顕れないリチウムイオンの特性を感じ取ろうと表情が真剣だ。


記録係は森嶋君。
ストップウォッチを片手に詳細な記録を保存する。
この手書きの記録は記録で、後日彼の手によりエクセルで管理される。


電動工具の電池はニッカドなんでメモリーはするわ、持たへんわ、で困るんや...と嘆く上坂氏。



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