過去の活動


2006年06月25日(日)
南極点アタックマシン(ARK-2)製作 & ERK整備

南極点からの回収で使用することになるであろう飛行機「ツインオッター」(ボンバルディア社製DHC-6 ツインオッター動画)の積載重量制限と開口部サイズとの関係で、小型軽量且つ容易に分解可能な設計を求められている南極点アタック号「ARK-2」。
その第2回の製作活動が神奈川県大和市のZEVEX「第3PIT」で行われた。

完成目標は06年末なのだが、6月の「環境月間」に合わせて広報活動に時間を割いていたことで暫くぶりの作業となった。

ARK-2の製作は、南極点アタックに積極的な参加の意志と態度を示しているメンバー(南極点アタック強化チーム)を中心に行われているが、ZEVEXの一般会員やその日だけ招待された非会員も協力して作業が進められる。
将来南極点アタックの夢が実現した暁に、万一強化チームのメンバーだけでは不足が生じた場合は、一般会員からもアタック隊の人選を行う。
当然マシンの製作作業に参加経験がある会員は"マシンの構造を知っている"という事実が選考にはプラス条件となる。

大和市に正午に到着したメンバー達はARK-2製作班とERK(電動レーシングカート)整備班の2班に分かれて作業を開始した。
...というのも、電気自動車に対する経験値向上と会員のレクレーションの為、8月に筑波サーキットで行われる「ERK24時間耐久レース」に参戦することを決めているので、手持ちのERK「VEX KART 011」にも、整備と若干のカスタム作業が必要だったのだ。

ARK-2のこの日の作業は不要パーツの取り外し。
ジャンク屋でアルバイトをする仲間が事前にエアコンの冷媒(HCFC134a)も真空引きしておいてくれたので作業は速い。
次々に不要部品が外され、当初はボディーを外す手前までを予定していたが結局ボディーも外してしまった。

ボディーを外してフレームだけになったJB33を見ると、やはり白ナンバーのジムニーだけあって2サイクルのSJ30(ARK-1のベース車両)とは比べ物にならない位頑丈そうなフレームだ。
クロスメンバーも太い。
頑丈なのはありがたいが気になるのは重量だ。
次回はガソリンタンクなど残った不要部品を取り外した上で重量の計測を実施して、場合によっては設計を変更する可能性も出て来た。
情熱はあるが金も人脈も無いしがないNGOの悲しさで、自動車メーカーから特別な計らいでデータを教えてもらえるわけではないので現場合わせでやって行くしかないのだ。
計測してみたら思った以上に重量があった...なんてことは時々ある。
その度ごとに頭を抱えるわけだが、まあそれは覚悟の上だ。
「それもまた乙なもの」と考えれば再設計の作業も煩わしいものではなくなる。
何事も楽しむことが肝要なのだ。


降ろされたエンジンとミッション。
ダイレクト点火化されたG13Bだ。
ポイント式からトランジスター、そして遂にデスビも無くなった。
この流れの先にあるのが電気自動車化であるのは明らかだ!...と言っておく。


電動レーシングカート(VEX KART 011)は子勝&鈴木の立命館大学コンビが共同オーナーだ。 筑波の24時間耐久には「Rit's」枠で2名を特別ドライバーで招待している。


作業の邪魔になるので屋根とバルクヘッドより前を切り取ったら、「チキチキマシン猛レース」の「岩石オープン」みたいになった。


結局取っ払ったボディー(左)。
泥だらけだったので水洗いされるフレーム&足周り。

フレームの「絞り」が思った以上にキツイのと重そうなので、もしかすると設計を要検討か?(右)。


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