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2006年07月23日(日)
ERK筑波06シリーズ・第3戦

南極点アタック号の製作スケジュールが遅れていたり、8月のERK24時間耐久レースへ向けて「VEX KART 011」のカスタムも進んでいないことを考慮して、ERK06シリーズの第3戦はキャンセルすることにした。
...が、私とZEVEX第3PITオーナーの大津隊員だけは、24時間耐久の下見も兼ねて運営のお手伝いに筑波に赴くことになった。

元来はオートレースの選手養成施設であるこのオーバル。
オートレースにPITインは無いから、このオーバルコースにも当然PITロードもPITエリアも無い。
準備作業は広いオーバルに(幅15M!!)PITインとアウトの為の誘導路をパイロンで設置して行くことから始まった。

この日行われるレースは2つ。
EVミゼットIIの3時間耐久と、24時間耐久を想定したERKの90分耐久レースだ。
まずはEVミゼットIIの3時間耐久レース。
かつて我々ZEVEXチームも03・04シリーズを戦い、04シリーズはシリーズタイトルを手にしたEVミゼットIIシリーズだが、開催が筑波に固定されてしまったこともあって、関東エリア以外からのチームが参加し難くなってしまったのが痛いところ。
ERKでもそれは同じだが、軽バンでも運べるERKとは違って、ミゼットIIを運ぶにはローダーが要る。
このローダー代の問題に各チーム頭を痛めているのだろうことは容易に想像できる。
「日本最高峰」を自称していた4WDオフロードレースでは参加車両3台!?なんてクラスもあったので、5台も居れば立派なものだが、後1〜2台集まればグッとレースらしくなるのに残念なところだ。

続いてERKのタイムアタックが行われた。
皆の興味はNECラミリオンエナジー...というかスバルの...というか東電が進めるプロジェクトの...というのか?が開発したリチウムイオンバッテリーを搭載したZEK03Liの走りに集中した。
24時間耐久の時にはフルカウルで走るらしいZEK03、この日は見かけは普通のERKだったが、流石に速さはとんでもない。
アウトインアウトで570mある筑波のオーバルを17秒でラップして来る。
周回の平均時速で120km/hだ。
これならコース2000で1分の壁を破ってしまうかもしれない速さだ。
それは良いが8月の耐久では我がチームもこの化け物マシンと一緒に走るのか?と思うと少々ビビル。
ルマンに出るGTクラスの遅いマシンの選手もレース前にはそんなことを考えるのかなあ〜?と思った。

24時間耐久の前哨戦と位置付けされたERKの90分耐久は結構波乱含みの展開だった。
CCW廻りのオーバル故、複数チームが右フロントタイヤをバーストさせ、1台はマシントラブルでリタイヤしてしまった。
遅れている「VEX KART 011」の整備とカスタムを急がねばならないし、スペアタイヤも予定していた本数ではどうも心もとない。
ああ金が無い...実際何をやっても金は要るもんだ。


リチウムイオンバッテリーを搭載したZEK03Li。
直線部分ではMAX140km/h程度は出ていたものと思われる。


バーストしたフロントタイヤ。
CCWなので当然右フロントが厳しい。
24時間耐久はバッテリーもだがタイヤの数も要りそうだ。


ERKのスタート風景。
9台集まるとちょっとレースらしい光景になる。


PITの入口出口が重なる部分があるので、そこにはオフィシャルが立ってPITインのマシンとアウトのマシンが絡まないようにコントロールする。
オフィシャルを務める大津隊員。
24耐の時もZEVEXチームは恐らくここの担当になるのだろう。


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