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2006年08月05日(土)-2006年08月06日(日)
ERK(電動レーシングカート)筑波24時間耐久レース:(1/3)

いよいよ世界初の電気自動車による24時間レースの日が来た。
参加チームは全9チーム。
1チームは01(48V)と02(72V)の2台が1チームを構成しているので、9チームだが台数は10台ってことになる。

我々「ZEVEX RACING TEAM」は総勢27人の大所帯。
元々人数が多いこともあるが、企画の初期段階では運営側のお手伝いをするだけのつもりで人数を集めていたところに、マシンも走らせる話になったので、更に追加募集を掛けた結果だ。
日頃の会話で「EV乗ってみたいなあ〜」とか言ってた人にも、24時間ならゆっくり乗ってもらえるので声を掛けてみたらこうなった。

スタートは14時...のハズだったが、諸々運営準備が押して1時間押しの15時に。
勝敗なんかゼンゼンお構い無しな「ZEVEX RACING TEAM」だったが、越えて来た「修羅場」なら他チームの後塵を拝することは無い電気自動車チームとして、戦略だけは恥ずかしくない程度に練って来た。

ところがスタートを前に、この戦略を理解して細部を現場対応でアジャストできる「鈴木」「勝股」「斉藤」の3名が運営側の手伝いに入ってしまったので、なし崩しでスタートを迎えることに...
バッテリーの順番や充電の管理、タイヤとホイールのローテーションサイクルなんかもいきなり無茶苦茶になった。
まあこういう波乱も面白いと言えば面白いもんだ。

レースはスバルR1eに先導されたローリングスタート。
ルマンを目指すがスタートはルマン式ではない。
スタートドライバーはレース歴の長さを買って大津隊員にお願いした。

レース序盤はやや荒れ気味な展開。
チェーン切れからモーターの焼損を招いたチームやバーストしたチームもいた。
その中で「ZEVEX RACING TEAM」は意外に淡々としたレース運びをしていた。
30秒/周程度を目処(あくまで目処、かなりいい加減)に周回を重ねる。
順位は5位6位といったところだ。

レース前から暑さ対策が一つのポイントだな...と考えて、特にモーターの加熱とコントローラーのダウン(サーマルプロテクターが働いて)対策に大量の氷を用意していたが、人間のドリンクを冷やす為にどんどん消費してしまう。(笑)
30秒/周程度のペースなら氷で冷却するほどのことも無さそうだ。

日が暮れてナイトセッションが始まる前に15分間レースが強制中断され、ヘッドとテールランプの取り付け作業が行われる。
四駆のオフロードチームが母体である「ZEVEX RACING TEAM」としては、ライトが暗いなんて許せない!
...ってことでもないのだが、レギュレーションの下限を大きく上回るフロント55W2燈、リア60W2燈のビカビカ仕様でナイトセッションに臨む。
バッテリーに負担が掛かって不利...とかは考えない。
走って楽しいことと安全性が優先だ。
フロントにスーパーオスカーを6燈くらいズラズラ並べる...というアイデアもあったのだが、万一クラッシュした場合大量のガラスをコース上にブチまけることになるのでこれは遠慮した。

「ZEVEX RACING TEAM」最大の危機は深夜になって訪れた。
リアバンパーの左にボルトナットで挟み込む形で取り付けていたテールランプが、振動でネジが緩んで脱落したのだ。
バルブだけでも有れば何とかなるが、スペアバルブを入れたケースをPITに忘れて来てしまった様子だ。
チームメンバーが乗って来たマシンからテールランプを外して造るか?...と考えていたところへ、何とコース管理のオフィシャルが落ちたテールランプ本体を拾って持って来てくれた。
配線を繋ぐとちゃんと点く。
多少レンズが割れているが、日頃乗っている四駆のテールランプよりは遥かに普通の形を留めている。
これなら充分だ。
今度は落ちないようにインシュロックでガチガチに縛り上げて、各部の増し締めもしてレースに復帰した。
約30分のロスタイムだった。


スタート時はリアに6.1インチを組んでスタートしてみることになった「VEX KART 011」。


最終調整に手間取るEVクラブのZEK03Liの作業に「鈴木」「勝股」「斎藤」の京都支部員3名が助っ人に入る。


開会式。
クソ暑いので皆既にヘバリ気味だ。(笑)


スタートラインに立つ大津選手。
中味や格式はどうでも"レース"というだけで舞い上がってしまう人も少なく無いので、スタートはベテランが良いのだ。


PITイン・アウトはパイロンで規制されて示されている。
筑波のオーバルは、本来オートレース選手養成の施設なので、PITレーンなんて存在しないのだ。


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