京都のNGO団体が、手づくりの電気自動車で日本縦断に挑戦しています。広島市に到着した様子を坊田カメラマンが取材しました。
季節はずれの雪に見舞われた3日、広島市安芸区の広島国際大学自動車短期大学部に1台の車が到着しました。
「寒そー」(学生) 「すっごい寒いよ」(運転してきたゼベックス 鈴木一史代表)
軽量化のためドアも取り外されたこの車は、手作りの電気自動車です。自動車の環境問題を考える京都のNGO「ZEVEX」が製作した「プラグイン・ハイブリッドカー」だといいます。一般家庭の100ボルトのコンセントからバッテリーに充電して35キロほど走れるほか、荷台に積んだ発電機で起こした電気で走行することもできます。
「全てクリーンにというのでは、なかなかハードルが高くていけないんで、間にこれをはさんで、最終的にはピュアEV(電気自動車)に行けばいいんじゃないかっていうのが、うちの方針です」(ゼベックス 鈴木一史代表)
この車、北海道の宗谷岬から鹿児島まで日本縦断をめざしています。
「ここにラジエターとエンジンが、この辺にあったんですよ。それを下ろして、アクリル板の下に入ってるのがモーターなんですよ」(鈴木一史代表)
バッテリーを充電するあいだの2時間は、自動車整備士をめざす学生たちに電気自動車について臨時講義となりました。
「たいへん勉強になりました」(学生)
充電を終え、この日の最終目的地・平和公園へと出発です。
途中、バッテリーが弱ったため、発電機を回すことになったものの、無事、この日の行程を終えることができました。
この電気自動車ですが、区間を区切りながら日本縦断を続け、5月中に鹿児島の佐田岬に到達する予定だということです。(3/4 19:21) |