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2006年09月09日(土)
「強化チーム」南極アタックへ向けての人材育成プログラム「座学:その1」

夢の「南極点アタック」へ向けて、一歩一歩だが着実に前進する4WD-EV冒険チーム「ZEVEX」。
夢の達成に必要な「人」「物」「金」のどれも、今の段階では充分とはいえないのが現状だ。
けれども、「資金」以外は05年02月のサハリン間宮海峡テストを実行したことで狙う水準は既に手中にあるし、それは数値的データという「裏づけ」を持ったちゃんとした話としてだ。

具体的に言えば、「物」に関しては間宮海峡のマイナス35度の環境で得たデータに基いて、更に耐寒性能をUPさせた3号機「ARK-2」を製作中で、設計の細かい部分もほぼ決まっている。

そうなると問題は「人」だ。
我々の場合、F1ドライバーの様な神業的な「速さ」を持っていても役には立たなくて、求められるのは四輪駆動車を着実に目的地まで「到達」させる知識と技術、そしてマネージメント能力になる。
「極限走破」を謳う4WDオフロード競技「IRON BAR CUP」を母体とする我々「ZEVEX」は、四輪駆動車を前へ進めることで誰かの後塵を拝することは絶対に無い、との自負と経験を持つが、電気自動車に関しては電動4WDの1号機を製作してからだとまだ7年。
それ以前の電動ウインチを扱う為のモーターやバッテリー関係の育成期間を含めても、モーター駆動を実践してきた期間は20年に届かない。

...もっとも、実際に電動4WDでオフロードを走る経験を7年間持っている集団は、大学や企業を含めて日本には他にないので、それに関しては日本一なのだが、だからと言っても、それが南極大陸で通用する何の保障にもならない訳で、より一層のチームメンバーの育成が必要なのだ。

そんなことで、昨年の冬山体力トレーニングに続いて、これまでバラバラでやってきた 電気自動車に関する「知育」を、全ての講座を受ければ「南極点アタックで最低限度必要な水準」になるように、内容も体制も体系的に整理して行うことにした。

この日の講習会は、関東エリアに住む強化チームメンバーと、行く行く強化チーム入りを目指す一般メンバー全10名が集まりで都内で開催した。
内容はバッテリーの充放電に関する「管理マネージメント」。
先日参戦した「ERK筑波24時間耐久レース」で立てた戦略を素材にし、間宮海峡で使用したリチウムイオンバッテリーの話なども織り交ぜた。
10月は同じ講座を関西で開催予定だ。


講師はZEVEX代表の鈴木、意外や意外、教員免許なんてものも持っていたりする。
教育実習の時よりも遥かに気合を入れて指導案を作って講習会に臨んだ...とは本人の弁。


かな〜り、怪しい表情を見せる受講者の強化チーム隊員西村。
わかったのか?


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