過去のアタック

概要・走行ルート 公式記録 2007年05月09日(水) 2007年05月10日(木) 2007年05月11日(金)
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2007年05月14日(月)
PHEV日本列島縦断の旅
北海道ステージ


「プラグインハイブリッド日本列島縦断の旅」、その第1ステージとなる「北海道ステージ」もいよいよ最終日だ。
この日は「リヤカー日本列島縦断青年」新田豪泳君に「区間ドライバー」を努めてもらうのだが、朝から豪泳パパが興味深々でSJ2001を見物する。
意外と言っては失礼だが、豪泳パパ、電気自動車や燃料電池車に関しても結構詳しい。
もしかしたら豪泳君より詳しいかもしれない。(笑)

長万部から先の国道5号線は室蘭方面からの37号線と合流するので交通量が多い。
薄井隊員からドライブの「コツ」を教わって、この日の第1充電ポイントである八雲を目指す。
八雲まではアップダウンが無いこともあって、楽勝でピュアEV走行で到着した。
ここでは「イエローハット八雲店」さんに交渉してコンセントをお借りさせて頂いた。
私が連載を書いている「CARJOY」を知っていて下さったので交渉がスムーズに進んだ。

さて、宗谷岬のスタートからここまでアタック隊に同行して来た私鈴木も、流石に本業の用事で最後の数10kmと回収ミッションを残して、この八雲で引き上げる。
随伴車両のハイラックスは輿石隊員が名古屋の自宅まで乗って帰って、後日鈴木が名古屋まで取りに行く段取りだ。
この日の難関は、函館手前の峠越え。
地元民豪泳君のルート案内で電費に良さそうなルートを選んで燃費の向上を図るつもりだ。

「スープカレー...」と謎の言葉を残して帰路についた鈴木隊長を見送り、「イエローハット八雲店」さんでは3時間しっかり充電させていただいた。
これで、長万部から消費した分はほぼ取り戻した計算になる。

なんせ今日はゴールまで約100km走破しなければならない。
しかも途中、峠越えがある。
キッチリ充電しながら進んでいきたい。

ちょうど昼食もとりたかったので、次の充電ポイントとして、八雲から20km弱走ったところの「セブンイレブン八雲落部店」さんに飛び込み、充電をお願いした。
快くご了承いただけ、ありがたい。
ここでも2系統から2時間充電できれば、ここまで走ってきた合計約50km分がチャラになるのだが、残念ながらブレーカー事情により1系統から半分ずつ充電するしかなかった。

そうこうしているうちに雨が降ってきた。
今日は宿泊先も決めていない。
あまり遅くならないうちにゴールしたかったので、十分に充電できていなかったが、4時半にスタートすることにする。
峠まであと30kmほど。
峠さえ越えれば下りの惰性を利用して、一気に距離と時間を稼げるので、ハイブリッド走行で行けるところまで行ってしまうウサギ作戦を立てた。
計算では峠越えの前に一度止まって充電する必要がありそうだったが、輿石隊員の緻密な?燃費計算による裏付けと、豪泳君の「行けないわけがない」というセリフに押されて(その根拠は不明)、チャレンジ開始。

一度スタートしたら、勢いを極力殺さない(止まらない)ように走るのがエコランのコツだ。
道路、信号、周りのクルマなど、あらゆる状況を読みながら、大雨の中を一気に走る。
だがやはり、峠の頂上手前2〜3kmで電圧が下がってきたので、大沼公園近くのパーキングに入る。
しかし巨大なトイレがあるだけでコンセントはない。
しかたなく、発電機で45分ほど充電をする。
気合いを入れ直してスタート、そしてついに最大の難関である峠(大沼トンネル)を越えた。

やった!

だがどのみちゴールまでは、もう一回充電しないと無理なことは見えていたので、充電ポイントを探すが、なかなかいいところがない。
国道5号線から227号線に入り、だましだまし先へ進む。
時間も夜7時を過ぎ、もうすっかり日も落ちている。
もうヤバイかなというところで、函館で有名なコンビニ「ハセガワストア大野店」さんに飛び込んだ。
昨夜豪泳君に、ここの焼き鳥弁当は美味い(目の前で炭火で焼いてくれる)、と聞いていたので是非食べたいと思っていたのだ。
幸い充電もご了承いただき、ゴールへ向けクルマも人間も最後の腹ごしらえだ。
焼き鳥弁当、ホントにウマい!

そして9時頃に充電を終了し、いよいよ函館フェリー乗り場を目指してスタートする。
もう残りは6〜7km、平坦な道が続くのみ。
相変わらず小雨がぱらついていて寒いが、多くの仲間や協力者の希望を背負っていると思えば全然苦ではない。
そうして淡々と走っているうちに、ついにフェリーターミナルに到着した。

3人でガッチリ握手!!!(心はこの場にいない皆とハイタッチ!!!)
まだ北海道ステージを完走しただけだが、ここを成功させないと次はない。
特に序盤のバッテリートラブルを考えると、燃費を落とさざるを得なかったとは言え、予定通りゴールできたのは素晴らしい結果だと思う。
ぜひこの調子で、東北・関東...とつないでいきたい。

ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。


興味深々でモーターやらコントローラーやらを眺める「豪泳パパ」。
お世話になりました。


息子の豪泳君は、流石に元四駆乗りだけあって運転する方に熱心だ。
元々私(鈴木)と豪泳君を繋いでくれたのはハイラックス4WDだった。


「イエローハット八雲店」の店長さんにモーター駆動の説明をする私。
街にハイブリッド車が増えて来て、カー用品の小売業界にとっても、モーター駆動車が新たな顧客になる日も近い。


ルートの作戦を練っているように見えるが、「ハセストの焼き鳥弁当は絶品ですよ」...みたいな話しかしていないアタック隊。


青森行きの「東日本フェリー」乗り場に無事ゴール。
「東北ステージ」はこの「東日本フェリー」の青森側乗り場がスタートになる。


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