過去のアタック

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2005年07月29日(金)
ZEVEXロシア 第5次調査



漸く日本の主権領内に入ったARK-1は、ハイラックスに引かれて民宿の駐車場まで移動。
クラッチ半死にのジープ。
配線されていない電気自動車。
前と左のガラスが無いハイラックス。
凄いトリオだ(笑)。

[アタック日誌]

日本へ戻っても綱渡りのスケジュールは続いている。
とにもかくにもARK-1の通関が終わらないことにはその後の計画の立てようが無い。
私(鈴木)とコッシーにできることはひたすら"待つ"ことだけだ。

谷口社長も西村隊員も既に北海道を発って本土への飛行機の中だろう。
小笠原隊員はプラドでフェリーの中か?

ハイラックスの修理も可能な範囲は終わってしまったのですることが無い。
かと言ってコッシーも私も民宿の部屋にじっと篭っていられるタイプではないので、コーヒーでも飲みに街へ出掛ける。
2年前の北海道テストの時に行ったことが有る喫茶店でコーヒーを飲んでいると携帯が鳴った。
日通さんからだ!何とまだ午前中なのに通関が終了したという。
いくらサハリン税関のレターが付いているからと言って早過ぎる。
担当のMさんが頑張って下さったお陰だろう。
感謝だ。

引き取りは昼過ぎにして、まずは小樽〜舞鶴間のフェリーの予約だ。
ZEVEXの仲間からもたらされた情報では既に空席は△になっているらしい。
新日本海フェリーの電話予約はほぼ絶望的に繋がらないので、JR稚内駅構内にあるツーリストに飛び込む。

乗船させるマシンが3台なのにドライバーがふたり。
内1台は電気自動車で、それをペチャンコのハイラックスが牽引している...という話。
結局「小樽の港で支払して下さい」ということで、予約だけ入れてもらって手数料は取られなかった。
ツーリストさんにすれば「くたびれ儲け」な話だ。
にも関わらず「気を付けて」...と言って送り出してくれる。
人の情けが身に染みる。

午後いちで日通さんの事務所へ。
通関の手数料を払って保税倉庫へARK-1を引き取りに行く。
オプティマが載ったままのそりは重いので、フォークリフトでハイラックスの荷台に載せる。
ガソリン携行缶やラダー、トゥーバーを積むとハイラックスの怪しさは倍増だ。
...が、委細構わず民宿まで牽引して行く。
民宿のおばちゃんに事情を話してARK-1も一晩置かせてもらう。
「電気自動車なの?まあ〜大変ねえ〜」と言いながら、おばちゃんの視線は怪しいハイラックスの方を向いていた。



[アタック期間中に衛星電話で伝えられた速報]

2005/07/29 19:52
鈴木・輿石@稚内

目が覚めてから思うことは、時間がかかりそううだな…今日中にはなんとしても通関が終わって欲しいとなぁ… だたただコレばかり
そうこうしていると、それもなんと午前中なのに(驚)、「通関が終了した」と云う電話があった。
今から行っても昼休みにかかるので、午後一番で税関に出向き受け取った。

通関が完了した機材を、ハイラックスの荷台に積み込んで民宿の駐車場に向かった。
ちょうどその頃から雨が降り出した。機材をここで濡らしてしまうわけにはいかない。
ハイラックスの運手席は窓ガラスがないから、コクピットには雨もかかる。
いや、そんなことはかまわないとは思うのだが、荷物のお陰で運転席もビニールシートで覆ってもらうことができた。
もうすることはナイ・・・かな?
おっと!! 小樽=>舞鶴のフェリーも予約しなくてはいけない。
ところが電話してもなかなか繋がらない。インターネットもダメ。しかたないのでJR稚内駅に併設された旅行センタ-で状況を尋ねてもらった。
状況しだいでは自走できなくなるかもしれない車がある、滅多にないレギュラーな乗船の予約らしい。
どのように受理すればいいのか判断できないらしく、新日本海フェリーに問い合わせてくれた。
とりあえずは車両と人員2名の予約を受理してもらい、料金は小樽の事務所で支払うことになった。
結果としては、稚内旅行センターではクーポンを切らなかったから、手間暇かけて手数料ナシだったわけだ。
それにもかかわらず、最後まで快く応対して下さった担当者には心から感謝している。
思えば、人的トラブルで断念した冬のアタック。それが今回は状況が大きく好転し、多くに人々の好意に支えられた。
そのお陰で、今回のタスクは大きな成果を得ることができたのだ。それがなによりも嬉しい。

明朝は札幌在住の本庄さんが稚内までお出ましになり、小樽まで同行してくれることになっている。
なかなか会えない仲間と会えるもの楽しみだ。 (O)


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