過去のアタック

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2005年03月15日(火)
EV-4WD間宮海峡ゼロエミッション横断チャレンジ


[アタック日誌]

現地アレンジ会社の社長からは「問題は解決した」と連絡を受けていたが、税関から届いているハズのレターを持ってコルサコフへ向かう為に、朝から領事館へ出向く。
...が、レターは夕方になるとの話。

ここで考えたのがビザの期限。
実はこの時ビザは申請中のままで、まだ手元には無かったのだが、期限は21日(月)までだ。
一応この日のSATの椅子は押さえてあるが、万一嵐で飛行機が飛ばなかったら「不法残留」確定で、イミグレーションでひと悶着有るのは必至。
そう考えると、できれば18日(金)の函館便で帰りたい。
そして、18日便にチケットを変更するなら30分でも早い方が良い。
アントノフの椅子は36席しか無いのだ。
...となると、今日はレターの到着を待って、明日16日から税関手続きに2日間を要したとして17日。
SATの営業所が開いている時間内にユジノへ戻れなかったら21日便確定で、戻れたとしても、今日言って明日の便の椅子が空いている確率は低い。
手続きが1日で終了したとしても、17日の朝に18日の便を予約することになる可能性「大」だ。
どう考えてもこの1日の遅れはうまく無い。

腰痛でダウンしたままの社長の代理で、やはりこの日もワシリーと2人だけだが、ワシリーは「早くコルサコフへ行きましょう」とやる気満々だ。
やる気満々な所が逆に怪しくて警戒してしまうが、「今日は金は持って無いから、コルサコフ税関では1コペイカも払わないぞ」と強く言って、レターに後ろ髪を引かれながらもタクシーでコルサコフ税関に向かった。

コルサコフ税関では署長室に通されて、お偉方数人を前に再度事情を説明した後、関税免除期間延長の書類にサインして終了。
何か呆気無かった。

帰路が丁度昼だったので、ワシリーがピロシキとビールを奢ってくれた。
私がここ数日怒ってばかりいたので、どうやらご機嫌取りをしているつもりらしい。
私が日本に戻ってから悪い噂を流されたらマズイと思ったのか?
今更何を言っても何をやっても手遅れだ。
「今日の仕事でお前とする仕事は21世紀中はもう無いよ」とはっきり通告しておいた。

事態の解決を受けて、ご心配頂いた各方面に挨拶に廻る。
夕方は北海道新聞ユジノ支局に行き、夜は夕食がてら日本料理の「豊原」を尋ねる。

SATも無事18日(金)のシートへ変更に成功。
残された最大の問題は今日も出なかったビザだ。
10日間の延長を申請して既に4日が経過。
ビザ無しでもユジノなら大丈夫やん!!...と油断したらアカンのだろうが申請しても出してもらえないんだからどうしようも無い。


日本料理店「豊原」への最後の曲がり角。 社長の一ノ関さんは諸々の問題を抱えた我々を痛く心配して下さった。 非常に心丈夫だった。



[アタック期間中に衛星電話で伝えられた速報]

03/15(Tue)

鈴木@ユジノサハリンスク 12:30JST

コルサコフ税関へ出向き、事情説明をした。
あらかじめ現地旅行会社が交渉してくれたことに加え、領事館から荷物持ち帰り期限を延長する嘆願が出されていたことで、ARK-1と機材の期限延長が正当に許可された。
正当な手続きによる延長なので、関税や保証金・罰金は掛からずに済んだ。
送っていただいた資金は不要になったのだが、心を砕いてくれた仲間には感謝している。
既にアタック断念と云う十分不幸なことが起きてしまったのだが、やっとここに来て明るい展開が出てきたのが嬉しい。


20:14JST

午後は、金曜日の帰国便に予約を済ませ、発券を受けた。
その後は、気分を良くしてユジノサハリンスクの町を散策。
行き先は4WDショップや部品・グッズを扱うショップ。
雪解けを待って開始されるARK-1回収の実務ではさまざまなものが必要になる。
ご当地での相場は如何なものか、大いに気になる。
そんなことよりもポギビ周辺のさまざまな情報だ。
彼の地は湿地帯なのでトラックでは困難だと聞いた。
別の人からは、いや平気だ、入れるはずだ、とも聞かされている。
実際はどうなのだろうか?
そんな情報を集めるにはマニアの集まるショップが最適なのだ。
帰国までまだ正味2日もある。
明朝・明後日もショップ詣にいそしみ、同好の仲間と誼を通じたい。  (O)



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